紹介

トーマス・アレクサンダー・コルベ (Thomas Alexander Kolbe)

Thomas Alexander Kolbe
Thomas Alexander Kolbe

トーマス・アレクサンダー・コルベは、音楽家、作曲家、プロデューサーであり、学際的な研究者でもある。日本・名古屋(主な生活拠点)とドイツ・ベルリンの双方に、個人的かつ職業的なつながりを持つ。

彼の活動は長い時間軸の中で展開され、従来の芸術的あるいは学術的な制作・研究のリズムには依拠しない。固定されたスケジュールではなく、注意深さと節度に基づく、選択された集中的な取り組みの局面において進められる。

彼の音楽作品および文章は、知覚、記憶、内的な静けさを中心的な主題とする。エレクトロニック・ポップ、クラブカルチャー、ピアノ、実験的電子音楽における過去の経験は、より簡潔で内省的な形で現在の仕事に反映されている。
彼にとって音楽は主として制作行為ではなく、観察のための場であり、音と意識が重なり合う空間として捉えられている。

彼は仏教徒である。

研究

コルベの研究は、音楽、神経科学、心理学、認知科学を結びつけるものである。これらの領域は、彼の学際的な活動における概念的枠組みを成し、分析的思考と芸術的思考の双方に影響を与えている。

彼の科学的関心は、音が身体にもたらす生理学的・神経学的作用に向けられている。たとえば、音楽的プロセスが血圧、ホルモンのリズム、認知状態にどのような影響を及ぼし得るのかといった点である。継続的な実証研究を中心とする姿勢ではなく、綿密な読解、長期的な思索、概念的統合に基づく、内省的かつ観察的な方法を採っている。

研究と作曲は、並行する二つの探究線として機能する。洞察は時間をかけて徐々に形成され、選ばれた集中的な作業の局面において記録される。彼のエッセイやテキストは不定期に、しばしば複数の言語で発表される。そこでは学術的精度と体験的視点が結び合わされ、音・身体・心の相互作用への持続的な関心が示されている。